大相撲名古屋場所で優勝回数を「30」の大台に乗せた横綱白鵬(29=宮城野)が28日、名古屋市内のホテルで優勝一夜明け会見を行った。

 32回の大鵬、31回の千代の富士に続く3人目となったが、「昭和の大横綱2人に平成時代に唯一肩を並べたことを自分で褒めてあげたい。この時代に生まれてよかった。あの時代に生まれていたら優勝30回はしていないんじゃないかな。幸せですよ」。先輩横綱に敬意を表しながらも自画自賛した。今場所は序盤からばたつく相撲もあり、終盤に2敗を喫した。「15日間に重みを感じましたね。緊張感、重圧、硬さがありましたね。木鶏(もっけい)にはなれなかったかな」。史上最多優勝を目指す気持ちの変化も漏らした。