八百長関与を認定された23人のうち、5日までに22人から引退(退職)届が提出された。出場停止2年の処分が下った十両千代白鵬ら3人は早々に、引退の意思を表明。八百長関与を否定し続けた20人のうち、谷川親方を除く19人が、自身や師匠らの手で提出した。

 尾上部屋の十両境沢、幕下白乃波、三段目山本山の3人は、そろって両国国技館を訪れ、放駒理事長にあいさつした。山本山は「相撲協会には感謝している。相撲協会がなかったら、ただのデブだから」と、277キロの巨体を震わせ、涙を浮かべた。他に陸奥部屋の4人、若天狼が引退届を持参。モンゴル出身の元小結白馬は「これからも日本の文化を愛していきます」と話した。放駒理事長は「総じて『ご迷惑をおかけしました』と言っていた」と明かした。