大学野球の強豪、奈良産業大硬式野球部の前監督が奈良県三郷町で経営する整骨院が、部員の氏名を使って架空の施術の申請をし、医師の診療報酬に当たる療養費を不正に受給していた疑いで、同大は20日、所属する近畿学生野球連盟に藤原忠理現監督を解任すると伝えた。

 近畿学生野球連盟は同日、大阪市内で臨時常任理事会を開き、大学側から藤原監督と松岡力コーチの解任の報告を受け、受理した。

 前監督の不正な受給総額は数百万円に上る可能性もあり、奈良県と近畿厚生局が実態を調査。大学は調査委員会を設置し、近く結果をまとめることになっている。