＜神宮大会：立命大４－０常磐大＞◇３日目◇１７日◇大学の部準々決勝◇神宮

　立命大（関西５連盟）が４－０で常磐大（関東５連盟）を破り初のベスト４入りを果たした。左腕藤原正典投手（３年＝県岐阜商）の変化球がさえ被安打１、１１奪三振で完封した。

　藤原正が１安打１１奪三振で神宮デビューした。４回の先頭打者に三塁線に決められたバンドヒット１本で常磐大を完封した。松岡憲次監督（５２）は「多少の緊張もしたと思うが、さすがです」と目を細めた。プロのスカウト陣からも「完成度が高く、まとまっている。実際、来年の活躍が楽しみです」（阪神池之上スカウト）と高い評価を得て、来秋ドラフト上位候補に躍り出た。

　制球には苦しんだ。先頭打者を３回歩かせ、６回には捕逸がらみで１死三塁を招いた。「先頭への入りを気にしすぎて」。ただ、走者を背負ってからは「ランナーのいるプレッシャーを楽しめばいい」と気持ちを切り替え、９個のゼロを並べた。

　７月の世界大学野球選手権で投球を受けてくれた大野奨太（４年＝岐阜総合学園）率いる東洋大と準決勝で対戦する。「当時の自分とは変わりました」と、秋のリーグ戦６勝で得た自信と経験で、王者に立ち向かう。【堀まどか】