甲子園のヒーローから、神宮の星へ。力道山の孫、慶応高(神奈川)田村圭投手(3年)が6日、進学先の慶大野球部練習に初参加した。キャッチボール、5キロ走など約3時間のメニューを消化。「きついです。まずはこのチームに慣れたい」と緊張気味に話した。

 昨夏の甲子園で8強入りした闘魂左腕は、早速ベンチ入りメンバーが生活する第1寮に入寮した。30人の新1年生で2人だけで、ドラフト候補左腕、中林伸陽投手(3年=慶応)と同部屋になった。前夜はキムチ鍋で歓迎されたが、中林は「緊張で全然しゃべってなかったですよ」と繊細な一面を明かした。

 10月に左ひじの内視鏡手術を行ったが、ブルペンで立ち投げを行うまで回復。「監督に投げろと言われれば、いけます」と状態は上向きだ。23日からの米国キャンプには帯同せず、まずは体づくりから。相場勤監督(44)は「練習で結果を出せば(開幕)ベンチ入りもある」と期待している。