ソフトバンク和田毅投手は復帰2戦目も勝利投手になれなかった。6回途中、7安打4失点。日刊スポーツ評論家の浜名千広氏が和田の投球をチェックした。

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和田は前回の登板に比べて直球が走っていた。序盤は見逃し三振も取れていたし、前回よりもいい滑り出しだと思っていた。しかし、その「走り」が良かったことが少し裏目に出た。

直球で押した分、ファウルで粘られた。球数が増え、100球を迎えた6回に捉えられてしまった。直球が序盤ほど走らなくなり、その影響からか梅野に適時打を許した低めの球もうまくすくわれてしまった。

前回の登板では、以前のような三振を奪うスタイルではなく球を微妙に動かしながら打たせてとった。「新しい和田」を見せてくれた。今回の悪かったところはしっかり分かっているはずだし、今後の登板では今の自分のベストの状態でやれることをやろうとするだろう。それを実戦マウンドでどこまで出せるか。ここ2戦で満足していない部分を修正できれば白星もついてくる。(日刊スポーツ評論家)