開幕ローテーション入りする阪神青柳晃洋、オリックス田嶋大樹の投げ合いは、いずれも期待外れだった。

青柳は制球力、田嶋は球威を欠いた。両先発ともに大いに反省すべきマウンドになった。

オープン戦を終えた阪神の仕上がりだが、野手に関しては戦力層が厚くなった。大山、福留、糸井の起用法に、ボーア、サンズ、マルテの外国人がカギを握るが、攻撃パターンは広がったといえる。

投手陣は、これから開幕が決まるまでの練習試合で、勝ちパターンに手応えをつかみたい。7回に投げる人材、8回エドワーズ、9回藤川も含めた必勝リレーを固めることがポイントになってくる。

ただ、オープン戦を終えたとはいえ、延期された開幕日が決まらない状況で今後の調整は難しい。これからベストメンバーで臨むチームもあれば、若手などの見極めを続けながら戦うチームもあるかもしれない。

個人的には前者のベストメンバーで戦いながら、本番想定で開幕を待つべきではないだろうか。特にピッチャーは、当初の開幕投手から優先しながら今後の登板日を決めていくだろうが、延期期間における調整の成否は明暗を分ける。(日刊スポーツ評論家)