21年シーズンが開幕して、ソフトバンクは全5球団との対戦が一巡。15試合で8勝5敗2分け。連勝、連敗を繰り返す大味な結果だが、日刊スポーツ評論家の浜名千広氏(51)は、想定内の結果で、いいスタートを切ったと説く。

浜名氏 打撃陣の結果としては、予想通りだ。柳田、グラシアル、デスパイネの中軸はもともとスタートが遅く、実戦不足のまま開幕した。シーズンに入ってから本格的な調整となることは分かっていた。その割には結果が出ている方だ。

打率は柳田2割3分3厘、グラシアルは2割9分1厘、デスパイネは2割9厘。本塁打も柳田が3本、ほか2人は1本ずつとなっている。

浜名氏 どの球団もそうだが、打線が形になるのに1カ月から1カ月半はかかる。ソフトバンクは交流戦前にいつも「形」ができあがるので問題ないと思う。昨年はコロナもあって戦力がそろわず、日替わり打線が長く続いたが、今年は固定していけそうだ。

西武に3連敗、オリックスに負け越したが、楽天とは1勝2分け、ロッテには3連勝も開幕戦以外は大接戦だった。

浜名氏 やはりシーズンの相手は楽天とロッテになる。今は互いに個人のレベルアップを求めての戦いになるが、今後は足を使うなど相手の嫌がる攻撃がいかにできるかがポイントになる。

投手陣に目を向けると、千賀の離脱が一番の誤算だが、アクシデントで仕方ない。この穴をどう埋めるか。

浜名氏 高橋礼も調子が上がらない。千賀の代わりも含めてどう再編するのか。新外国人レイ、マルティネスがどのタイミングで合流できるのかにも注目される。【取材・構成=浦田由紀夫】

ソフトバンクニュース一覧はこちら―>