「大迫、半端ないって」。このフレーズ。まだまだ、耳に残る人も多いのでは!? サッカー日本代表FW大迫勇也が、W杯という大舞台、ましてや南米の強豪コロンビアを相手に決勝ゴールを決めた。「大迫、半端ないって」。この言葉が、大流行したことは言うまでもない。確かに、半端なかった。

 フランスが20年ぶり2度目の優勝を果たし、幕を閉じたロシアW杯。サッカー熱が冷めない中、プロ野球の後半戦が開幕した。敵地ZOZOマリンに乗り込んだ楽天。日中の気温は30度を軽く超えた。半端ない暑さ。今江は「中途半端なことはしたくない」と言った。

 決してふざけてはいない。今江はこの日、小児がんの子どもと、その家族を同球場に招待していた。12年前から始めた社会貢献活動「スマイルプロジェクト」の一環で、ロッテ時代、楽天に移籍後も、千葉での試合では毎年のように、そういう子どもたちを招待している。

 今江は「いつかは、仙台でも、子どもたちを球場に呼びたいけど、まだ千葉も全部の子どもに出来ている訳ではない。半端になりたくないので」と続けた。本気で、子どもたちを思うからこそ、出た言葉だと感じた。

 今江は「ホームランでも、何でも。子どもたちに一生懸命プレーしている姿を見せたい」。同じ男として、格好いいと素直に思った。「今江、半端ないって」とも。【楽天担当 栗田尚樹】

試合に招待した小児がんの子供たちと一緒に笑顔で写真に納まる楽天今江(撮影・横山健太)
試合に招待した小児がんの子供たちと一緒に笑顔で写真に納まる楽天今江(撮影・横山健太)