<ロッテ5-2ソフトバンク>◇18日◇ZOZOマリン

今年のロッテのチームスローガンは「マウエ↑」である。井口監督就任1年目の昨季は「マクレ」だった。指揮官1年目はBクラスの5位で終えた。球団によるとスローガンのコンセプトは昨年の「マクレ」よりさらに垂直に一番上を目指していこう、という気持ちが込められているという。本拠地ZOZOマリンスタジアムにも、いたるところにポスターが掲示してあり、ファンを喚起している。

船出は多難だった。開幕戦こそ楽天から白星を挙げたが、その後5連敗。垂直上昇どころか、垂直落下であった。連敗ストップは5日のホークス戦(ヤフオクドーム)。続く6日も勝った。立て直せるかと思ったら、今度は4連敗を喫した。そしてまたもホークス戦で連敗を止め3連勝。乱高下の激しい戦いぶりだ。

一方、ホークスは開幕5連勝(1分け挟む)の勢いをロッテに止められ、さらに手負いの中で「単独首位」から引きずり下ろされて3連敗。お互い連敗ストップの相手で、連勝ストップの相手であった。今季このカードは今後も「因縁の対決」となりそうな気配だ。

故障者続出で元気がなくなった工藤ホークスだが、ファイティングポーズはとり続けなければならない。光明はあった。3回KOの武田に代わった川原、奥村、松田遼が4回から無失点継投。「今日はよかったです」。この春、支配下復帰した川原は控えめに笑顔をつくった。ブルペン陣はしっかり仕事を果たした。今日19日からは西武、オリックスと4連戦。しぶとく粘る打線の奮起に期待するしかない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】