21日の広島戦に勝利した後、阪神西勇輝投手(28)は女房役の梅野隆太郎捕手(28)に感謝した。

「マウンドで自分の表現じゃないですけど、引き出してくれたのは梅野だった。本当に今年1年のリードの中で、僕のくせや配球なり、すごく研究熱心なので。本当にお互いの意思疎通が出来て、こう1年間投げられたんじゃないかなと思います」

西は若手投手に積極的にアドバイスを送っているが、梅野も例外ではない。西がここまで登板した25試合のうち、最多の23試合で先発バッテリーを組んだ。試合後には2人で“反省会”。梅野が出したサインに「俺も握ってたよ、ナイス」など会話をしながら、その次の試合に生かし、バッテリーとして成長してきた。

西はコントロールが持ち味の投手。配球を考える捕手の責任もより大きくなる。梅野は以前「責任感はある。キャッチャーとして大変な部分もあるけど、甲子園のお立ち台に立つと、うれしい思いが強い。良かったなーって思う。いい意味で、プレッシャーを感じながらやっています」と話していた。

年齢は1歳違い。互いに遠慮せず意見を交わしてきた。シーズン終盤。2人はチームの中心としてフル回転している。【阪神担当=磯綾乃】