巨人の「攻撃的2番」ウィーラーが板についてきた。3月30日の中日戦(バンテリンドーム)で移籍後初の2番でスタメン起用されてから4試合連続2番で出場中。17打数8安打と勢いが止まらない。「ポジション、打順は自分の中では気にしていない。アプローチを変えるとか、そういうことは全くないです」と言い切っている。

移籍2年目の今季、1月19日にチームの外国人登録の選手では一番乗りで来日した。14日間の隔離生活があったが、東京ドームでスタートした主力中心の「S班」キャンプに2日遅れで合流。合流初日から早出特打を行い、打撃投手を務めた石井野手総合コーチに「開幕はまだだよ」と言わしめるほどの仕上がりを見せていた。現在も若手選手と一緒に早出特打を日課としているが「長年続けていることを継続しているまでです」と、キッパリ言い切る助っ人が頼もしい。

3月29日にメジャー通算196発のジャスティン・スモーク内野手(34)と同96発のエリック・テームズ外野手(34)が来日した。当初、原監督は2人の新外国人を5番、6番に置き、1番梶谷、2番坂本、3番丸、4番岡本の並びを理想としていた。しかし、新外国人の来日が遅れ、3番坂本、4番岡本、5番丸の並びで開幕。図らずもスモークの一塁、テームズの左翼を守れるウィーラーが空いた2番を埋めた。

現在1軍にはウィーラーの他に、サンチェス、ビエイラ、デラロサの助っ人が登録されている。今季の外国人枠は5。19年に8勝を挙げたメルセデスも来日しており、ハイレベルな争いが繰り広げられそうだ。中でも現在リーグ2位の打率4割4分4厘をマークする「恐怖の2番」は、欠かせない存在になっている。【巨人担当=久永壮真】