ソフトバンク大竹耕太郎投手(26)が、変化を遂げている。

6日のウエスタン・リーグ、広島戦(タマスタ筑後)に先発し、7回4失点。結果だけを見ると満足とは言えないが、明確なテーマを持ってマウンドに上がった。

大竹耕 (打者が)真っすぐだと分かっていても真っすぐで勝負しにいくこと。2軍だったらそれでも抑えられるようにならないといけない。

初回は37球を要したが、そのうち27球は直球系。1回だけで4安打4失点も、気にしない。「球速も意識的に出しにいった」と話し、最速は自己最速タイの144キロをマークした。「打たれてしまったので考えないといけないけど、自分にとって何が“力む”なのか。力を出すことと、“力む”ことの差がはっきり分かった」と、手応えは十分。あくまで直球の質と直球勝負にこだわり、2軍で牙を研いでいる。

今オフは体重も約4~5キロ増量し、現在は91~92キロ。胸板も分厚くなり、投球にも成果が出た。理想は最速160キロ右腕の杉山一樹投手。「杉山の2軍での投球は相手が(直球に)全然あってない。そういう感じを求めている」。

元々制球力には定評がある5年目左腕。伸びのある直球が完成すれば、大きな武器だ。1軍では、火曜日に投げていた石川柊太投手(30)が、6日に登録抹消。次の火曜日となる12日のロッテ戦(長崎)は、大竹耕が中5日で先発する可能性も十分考えられる。ニュー大竹耕に注目していきたい。【ソフトバンク担当 只松憲】