<日本生命セ・パ交流戦:広島4-2ソフトバンク>◇3日◇マツダスタジアム

交流戦2カード目。広島との第2ラウンドで、ソフトバンクは痛い星を落とした。

先発石川が初回に先制を許すと、6回には広島先発の森下にスクイズを決めらた。さらに7回には2番手嘉弥真も2四球をきっかけに西川の適時打と、この日2個目となるスクイズで2点を失った。

打線活況で豪快に打ち勝つ野球もあれば、コツコツと相手のミスに乗じながら得点を重ねていく攻撃もある。終わってみれば2点差。スクイズで失った2点は何よりホークスにとっては痛かった。

このスクイズでの2失点には守備面での「伏線」もあったように思う。6回無死二塁から石川が投前犠打を三塁へ送球したものの三進(結果は犠打野選)させ、7回には1死一、二塁から西川の右前打で右翼柳田の二塁送球の間に一塁走者のマクブルームは一気に三塁を陥れた。試合後、村松外野守備走塁コーチは「(一塁走者のマクブルームが)三塁へ走らないと決めつけていたのかもしれない」と、柳田の送球の場面を複雑な表情で振り返っていた。もちろん、敗因を三進させたプレーに求めることはできない。その後のスクイズ阻止へのシフトの徹底や、たやすくバントさせない厳しい投球の攻めもあったろう。

交流戦もさることながら、今後、激化するペナントレースも見据えると「細かいプレー」の徹底は絶対条件と思う。【佐竹英治】