ソフトバンクの今秋ドラフト指名選手は、当日まで悩むことになりそうだ。運命のドラフト会議は10月26日に行われる。

すでに即戦力投手として、東洋大の最速158キロ左腕、細野晴希投手(4年=東亜学園)や亜大の草加勝投手(4年=創志学園)、専大の西舘昂汰投手(4年=筑陽学園)らをリストアップ済み。しかし1位指名は固まっていない状況だという。

永井智浩編成育成本部長(48)は「ホークスは(1位指名を)公言することが多かった。決まっておけば作戦上いいとは思うんですけど、今のところ本当にスカウトの評価が拮抗(きっこう)している」。2年前は風間球打、1年前はイヒネの1位指名を事前に公表したソフトバンク。今年に関しては当日まで悩む可能性があり「そこ(当日)までは行きたくないと個人的に思っている。でも早くに決めて公表するという段階ではない」と現状を明かした。

今季は12球団で唯一規定投球回に到達した投手がいなかった。勝ち頭は有原航平投手の10勝。石川、東浜が不振で、開幕投手を任された大関も伸び悩んだ。今年は大学生の即戦力投手が豊作。未来のエース候補を上位指名する可能性は高いが、球団フロントはどのような決断を下すのか。担当記者としては、久々に当日のドキドキ感が味わえるのかと楽しみで仕方がない。【ソフトバンク担当 只松憲】

昨年ドラ1のイヒネ(左)と21年ドラ1風間球打
昨年ドラ1のイヒネ(左)と21年ドラ1風間球打