遊撃手から捕手へ。星稜・内山壮真捕手(2年)は「捕手が試合を動かす」とその責任感を楽しんでいる。昨年までは正捕手だった巨人ドラフト5位の山瀬からは、卒業までにいろいろアドバイスを受けた。

昨年は2年生ながら不動の4番として夏の甲子園準優勝に貢献した。高校通算本塁打は30本。「(OBの)松井秀喜さんの60本を超える61本を打ちたい」。最後の年に量産を誓う。172センチと小柄だが、力強いスイングでアーチを描く。「最短でバットが出せるように、バットの入りから変えています」。この冬は確実性を上げる打撃フォームへの改良に取り組んできた。

センバツは中止となったが「前のチームを超えるには全国制覇しかない」と主将としての目標も大きい。林和成監督(44)も「彼の人間性で引っ張っていってくれている。捕手としても状況判断がすばらしい」と全幅の信頼を寄せている。【石橋隆雄】