桐生第一は群馬の独自大会で優勝し、勢いをつけて甲子園交流試合に乗り込む。16日の第1試合、相手は強豪・明石商(兵庫)だ。広瀬智也内野手は、ともに主将を務める福士信晃内野手(ともに3年)と「王者のプライドを持ちつつ、挑戦者として臨む」と意気込む。勝っても負けても最後の1試合。ダブルキャプテンの絆を武器に、最後の夏を最高の夏にする。

7月、高崎商大付に勝利しガッツポーズする桐生第一・福士(左)と広瀬
7月、高崎商大付に勝利しガッツポーズする桐生第一・福士(左)と広瀬

チームの代表として2人は、1番に注意される立場だ。それでも決してふてくされたりせずに、チームのためだと言い聞かせた。打の中心・広瀬とは対照的に、福士は絶対的なレギュラーではない。それでも親分肌の広瀬にはない、冷静さやチームをまとめる言葉を持ち合わせている。福士は「広瀬は野球で、自分は姿勢や言葉、取り組み方でチームを引っ張っていく」と話す。そんな福士を広瀬も「ミーティングの時などで、言葉が出ずに困っていると助けてくれる。頭の回転も速いし、頼りになる」と信頼を寄せる。

お互いが足りない部分をカバーし合う、相性抜群のコンビだ。【小早川宗一郎】

桐生第一・広瀬主将の手紙
桐生第一・広瀬主将の手紙