元西武捕手の九州国際大付(福岡)・楠城徹監督(64)が夏初采配で5回コールド発進に導いた。

 昨年8月の就任以来、プロでの39年間の経験を生かし、個性を伸ばす指導でチームを育てあげてきた。選手は初戦から全開で、4本塁打を含む18安打と大暴れ。前日7日、指揮官がミーティングで訓示した「つなぐ野球」を忠実に実践してみせた。投げても最速142キロのエース左腕、富山凌雅(3年)ら3投手で無安打無得点リレーを完成させた。夏初勝利に、楠城監督は「強い学校に来ているので意識はない」と謙遜しつつ、快勝に「初回にいい形で点が入り勢いが出た」と目尻を下げた。