昨夏学校史上最高の16強入りを果たした清水西が、背番号4の望月大誠(3年)の7回完封で初戦を突破した。

 最速135キロの「快速アンダースロー」は「気持ちに余裕があった」と序盤は常に走者を背負ったが、キレのある変化球をおりまぜ打ち取った。

 元々内野手で、サイドスローの送球が得意だったことから2年春から投手にも挑戦。サイドとアンダーの中間のような腕の振りで、昨秋に元ヤクルトの守護神だった林昌勇の投球を動画サイトで繰り返し確認。腕をやや上げて投げるようにし、今春に腕を下げると球速が上がっていたという。

 投手の練習はほとんどしないが1回戦の先発が決まっていたため、「普段は週に2、3日だけど今週は毎日ブルペンに入りました」と望月。野手のときはピンチとなると二塁から肩をつくらずに登板しても「ピシャリと抑えるんです」と安井信太郎監督(51)も頼りにしている。

 「快速アンダースロー」といえる望月は「高校に入ってから投手をやって、投手の方が好きになった」と話すも、「ピンチで登板して抑えたい。4番で投げるなんて他の人と違うので。伸びしろがあると思う」と話していた。