高校通算97本塁打の黒瀬健太捕手(3年)を擁する初芝橋本が延長13回の激闘を制し、3回戦に進んだ。

 3回にバッテリーミスから日高高中津分校に3点を先行されたが、7回に4安打を集めて同点に追いついた。延長13回1死満塁から寺埜大河内野手(同)が頭に死球を受け、押し出しでサヨナラ勝ち。3時間31分の熱戦を制した。

 黒瀬は4打数無安打と自慢の打棒を発揮する機会はなく、守備では両足をつらせてホームベースに倒れ込む場面も。延長13回は前打者の寺埜にサヨナラ勝ちを決められたが「回ってきたら、決めるつもりでした。でもすごくうれしかった」。チームメートから「クロちゃん」と呼ばれて愛される主将らしく、サヨナラ勝ちに大喜びだった。