初出場の津商が2回戦で姿を消した。

 9回に5点を取って逆転勝ちした三重大会決勝のいなべ総合戦でもベンチ入りした“勝利の女神”、浅尾美和似のマネジャー、飯田凪(なぎ)さん(3年)が記録員としてベンチ入りしたが、願いは届かなかった。

 1回戦の智弁和歌山戦はスタンドで応援。「自分がベンチに入ったことは、本当に甲子園なのかなと思って、信じられなかった。今はまだ夢の中だけど、いつか時間がたった後に、すごいことをしたんだなと思うと思う」と振り返った。

 野球が好きで、津商でマネジャーをしたくて入学したといい「どうしたら皆のお母さんになれるか、悩んだ時期もあったけど、何でもやってあげるのではなく、人としてどう育てるかを考えてやってきた。最初は炊きたてのご飯で部員90人分のおにぎりを握ることが熱くてできなかったけど、今はへっちゃらになりました。選手たちには、胸を張って、自慢の息子たちだと言ってあげたい」と、涙をぬぐった。