県内有数の進学校、福島がサヨナラ勝ちして、2年ぶりに3回戦に駒を進めた。

 延長10回裏2死二塁から、主将の4番武内優捕手(3年)が左前打で決めた。4月からチームを率いる八巻勤監督(44)は「選手がよく粘って、よく頑張ってくれた」とねぎらった。

 4月に監督が代わった当初、武内主将は「動揺があった」と明かすが「動揺して止まっている場合じゃない。勝つために進んでいかないと行けない」と、すぐに気持ちを切り替えたという。完投したエース左腕の大内遼河(2年)は「代わったのはいい機会。個人的にもチームでも、弱いところを見直すようになった」とプラスに捉えた。

 福島は福島成蹊との1回戦を制して、戦後からの夏の大会通算100勝を達成し、2回戦で101勝。昨秋、今春とも県大会出場を逃したが、夏になって息を吹き返した。