木更津総合(千葉)早川隆久投手(3年)が、2死からの2発に沈んだ。初回、入江に許した先制ソロが今大会19イニング目で初失点。3回は2死から四球を与え、続く山ノ井に高めのスライダーを右中間席に運ばれた。「詰めの甘さが出た。失点は自分のせい」と涙を浮かべた。

 最後の夏も8強の壁を破れなかった。今春センバツは準々決勝で秀岳館にサヨナラ負け。球速を捨て、女房役の大沢の構えたミットに狂いなく投げる制球力を磨いてきた。「大沢のリードは日本一。ミットにしっかり投げられていたら抑えられたのに申し訳ない」。初戦から2試合連続で完封した左腕エースは、2球の失投を悔やんだ。

 4回以降は二塁も踏ませない安定感抜群の投球で意地を見せた。「(作新学院・今井と)投げ合えて楽しかった。体の疲れをしっかり取って、上のレベルで飛躍したい」。進路については明言しなかったが、大学進学を予定している。