新発田商が新潟青陵との接戦を4-3で制した。

 2時間21分の長丁場をエース本間裕之(3年)が151球投じて完投勝利。1回を無失点で終え、ベンチに戻るとナインに「今日は調子が悪い」と打ち明けていただけに、不調に耐えながらの粘投になった。

 実は右中指のツメが、はがれかけていた。「投げるとピリピリした」と投球にも微妙な影響を与えた。持ち前のスライダーとカーブが切れず、味方より4本多い10安打を相手に許した。それでも勝見邦弘監督(50)はエースを信頼し、「打者と勝負してくれる」と強気の投球に勝利を託していた。