夏6度の甲子園出場の新発田農が、伝統のしぶとさを披露して2回戦に進出した。

 1回表に先制を許すが、2回裏に追いつくと小刻みに加点。4-3と迫られた8回裏は4番熊倉修平捕手(3年)の左前2点適時打などで3点を挙げて突き放した。

 「得点できなくてもチャンスをつくり続ければいい。走者が出たらつないで、真綿でじわじわ締めるように攻めるのが大切」と、近昌芳監督(46)。放った12安打のうち、長打は二塁打1本だけ。ただ、犠打は3個で、7得点中5得点を2死から奪った。永富優哉主将(3年)は「みんな同じ意識を持ってプレーしていた。慌てなかった」と、自分たちのペースで戦い切ったことを喜んだ。