都立校の王子総合が9回裏に一挙3点を奪い、甲子園出場経験を持つ成立学園にサヨナラ勝ちした。

 2点差を追うこの回、2死二塁から坂口幸生一塁手(3年)の二塁打でまず1点、ここから3連続四球を選んで同点とし、なおも続く満塁で遠藤亜孟捕手(2年)が三塁線安打してサヨナラ勝ちした。「2球目のストレートです。初球を空振りして感じがつかめた」とヒーローはニッコリ。

 市川幸一監督(56)は「打たれてもしのぐウチのパターンの試合ができた。投手がよく粘りました」と選手をたたえた。同校はこれで5年連続の初戦突破となった。