酒田南の秘密兵器が、ベールを脱いだ。190センチ、109キロのジャンボ1年生右腕渡辺拓海が今夏、初先発初登板を果たし、4回を投げ3安打、4奪三振で無失点に抑えた。

 地元山形の鶴岡市生まれで、中3時の東北少年軟式野球大会では、チームをベスト4に導いている。山形の強豪で、1年生から試合を任された大男は、初回に長打を打たれ「調子は良くなかった、球が走っていなかった」と振り返る。試合途中、雨のため1時間45分の中断をはさんだ。そこで「先輩たちから話しかけられて、楽になった」(渡辺)と、しっかりリセットして無失点投球。勝利に貢献した。