北本(埼玉)が「青空ツインズ」の活躍でシード校の市川越を破り、16強入りを果たした。双子の兄田辺青(じょう)投手(3年)が3安打完封すれば、弟の空二塁手は3安打を放ち兄を援護した。

 兄が快投を演じた。右サイドハンドから直球、スライダー、シンカー、チェンジアップを丁寧に低めに集め、市川越打線を翻弄(ほんろう)した。

 「びっくりしています。点を取られると思ったので開き直って投げました。今までの野球人生の中で一番の出来です。今日は変化球がすべて機能してくれました」と一世一代の投球を振り返った。

 8回からはいとこの田辺開(かい=3年)が「7番捕手」で途中出場。スコアボードには7番から「開」「青」「空」ときれいに名前が並んだ。8月1日生まれの「青空ツインズ」の夏はまだまだ続く。