広島緒方監督の母校、鳥栖が「神ってる」一丸プレーで昨夏代表の唐津商を下し、4強入りを決めた。昨季、神懸かり的な戦いで25年ぶりのセ・リーグ優勝を果たした広島ばりに2戦連続の逆転劇だ。

 1-3の9回に打者一巡の驚異の粘りを見せた。1点を返し、なお1死二、三塁。2番・小柳諒真左翼手(3年)は「悔いを残したくなかった」と、外角低めの直球をコンパクトに振り抜いた。つなぐ意識で打った打球は、本人も「よく覚えていない」と言う中前への逆転2点打になった。

 実は3回戦の唐津西戦も、土壇場でひっくり返していた。1点を追う9回1死走者なしからヒットで出塁し、逆転に貢献していた小柳は「ベンチではこの前の試合の再現をしようと一丸だった」と振り返った。