今春のセンバツ王者、大阪桐蔭が大冠との乱打戦を制し、3年ぶり9度目の夏切符をつかんだ。大阪桐蔭は、甲子園で史上初となる2度目の春夏連覇を狙う。

 公立校では19年ぶりの決勝進出となった大冠は、90年の渋谷(しぶたに)以来、27年ぶりの公立校優勝はならなかった。

 大阪桐蔭が先手を取った。2回に9番徳山の適時二塁打で1点を先制した。しかし、大冠は3回1死満塁から猪原と寒川の適時打などで4点を奪って逆転に成功。その裏、大阪桐蔭は、山田の適時打で1点をかえした。

 2点ビハインドで迎えた大阪桐蔭は5回、2者連続で押し出し四球で同点。6回には藤原が右越えに勝ち越しソロを放った。

 続く8回、大阪桐蔭は連打で5点を加点。大冠は9回に4点を取り返し意地を見せたものの、春夏通じて初となる悲願の甲子園出場にあと1歩届かなかった。