2年ぶり26回目出場の仙台育英は、毎回の18安打で15得点を挙げ8回連続で初戦を突破。東北勢悲願の初Vへ好発進した。

 序盤、仙台育英が豪快に得点を重ねた。1回、3番山田が左翼へ大会18号となる2ラン本塁打で先制。2回には敵失などでつかんだ無死二、三塁で9番、投手の長谷川が右翼へ3ランを放ち、5-0とリードを奪った。

 滝川西は1回から4イニング連続で先頭打者が出塁。だが送りバントで走者を進めることができず、攻撃のリズムをつかめない。

 仙台育英は中盤に追加点を挙げた。5回、相手守備のミスなどで無死二、三塁。2死となるが8番斎藤が三遊間を破る。2者が生還し、2点を加えた。6回も相手ミスに乗じる。野選などで1点を奪うと、5番杉山の2点三塁打も飛び出し、この回1安打で3点。得点を2桁に乗せた。

 7回、仙台育英は2二塁打などで2点。その裏、滝川西にチャンスが巡ってきた。3四死球で2死満塁。初めて得点圏に走者を置いた場面で、9番竹原の打球が右中間を破る。3人の走者が生還した。

 攻め手を緩めない仙台育英は8回に2点、9回にも1点を追加した。

 19年ぶり3回目の出場の滝川西だったが、攻守にミスが痛かった。春夏通じての甲子園初勝利はならなかった。