仙台育英(宮城)の佐藤令央投手(3年)がムードメーカーとして力を発揮する。明日17日の日本文理(新潟)との2回戦に向け、15日は西宮市内の室内練習場で調整を行った。意気込みを問われ「ムードを良くしてチームを明るくしたい。今のチームは真面目な人が多いので」と宣言。部内最強のお笑いセンスで、チームを盛り上げる。

 野球部では「3・2・1」と振られると、即興でボケるのが伝統だ。佐藤は「1日3個ずつ考えているので3000個はある」と豪語する。得意技はヘルメットを逆にかぶって、体を丸める「カブトムシのメス」。そんな佐藤を佐々木順一朗監督(57)は「空気が読めないとできない。バカができる利口なやつ」と最大級の賛辞を送る。最大の見せ場が伝令だ。初戦の伝令ではマウンド上で意味不明に3回ほど叫び「なんとかまとまった。よりプライドを持って、盛り上げていきたい」と目を光らせた。