4季連続甲子園出場の秀岳館(熊本)が、2回戦で姿を消した。今夏限りの退任を表明していた鍛治舎巧監督(66)には短い夏となった。自慢の打線が幸地の1発だけの1得点。「完敗でした。うまく平元くんに投げられた」と悔やんだ後、就任3年までの全国Vを目指し、今春まで3季連続で甲子園4強入りした監督生活を振り返った。

 鍛治舎監督 夢のような3年間でした。たくさんのことを学んだ。1年目は(熊本大会の)藤崎台球場で、大阪へ帰れと怒号を耳にすることがあったが、甲子園に行くことで理解してくれた。熊本のレベルも上がったし、何らかの還元はできたと思う。高校野球に多少なりとも一石は投じることはできたと思います。

 今後については「何も決まってません。できるなら甲子園に戻ってきたいという気持ちはある」と他チームを指揮する意欲をのぞかせた。熊本大会中に、突発性不整脈で入院するなど体調は万全ではなかったが「選手はよくやってくれました」とたたえていた。