東海大菅生(西東京)が8強入りを決めた。

 背番号11の戸田懐生投手(2年)が快投した。

 171センチと小柄だが、左足を大きく上げるダイナミックなフォーム。自己最速を1キロ更新する144キロ直球とカットボールで青森山田打線を圧倒した。

 5回1死まで無安打。結局7回のソロ本塁打による1失点に抑え完投、7三振を奪った。

 「ワクワクした。やってやるぞという気持ちでした」。西東京大会では背番号1。

 しかし決勝戦などで好投した松本健吾投手(3年)に甲子園でエースナンバーを奪われた。「悔しかったし情けなかった」という鬱憤(うっぷん)を見事に晴らした。

 若林弘泰監督は「本来の力からしたら当たり前」と戸田の好投を驚かなかった。