高校日本代表の早実・清宮幸太郎内野手(3年)が、今大会2本目となる高校通算111号本塁打を放った。5回2死から中堅に1発を放ったが、チームは敗戦。すでに進出を決めた米国との決勝戦には、日本時間10日未明の韓国戦の勝利が絶対条件となった。

 5回2死、清宮が描いた放物線は逆風をものともせず、中堅のフェンスを越えた。今大会2本目となる高校通算111号は「自分の形で振れたのがすごく良かった」と復調を予感する1発。南アフリカ戦で1発を放ったが、「あまりしっくりときていなくて…。最高の自分ではなかった」と試合前の練習から、左足に体重を残すことを意識し、修正した成果を示した。

 ネット裏から視察したメジャースカウトも、感嘆の声を上げた。北砂リトル時代の世界大会で特大の1発を放ち「和製ベーブ・ルース」と米国で特集されたことに触れ、「日本のベーブ・ルースだね」と称賛。清宮は「気にしていなかった」と振り返ったが、地元カナダの応援で盛り上がった内野スタンドを一瞬で沈黙させた。