全国高校野球選手権が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。さまざまな元球児の高校時代を振り返る連載「追憶シリーズ」。第5弾は佐々木信也氏(83)です。太平洋戦争の終結から4年後の1949年(昭24)、神奈川県きっての進学校、湘南の1年生として全国優勝に貢献しました。のちに「プロ野球ニュース」のキャスターとしても名を残す男の原点を10回でお送りします。


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湘南高時代の仲間と風呂に入る写真を手に笑顔を見せる佐々木信也氏
湘南高時代の仲間と風呂に入る写真を手に笑顔を見せる佐々木信也氏

 ◆佐々木信也(ささき・しんや)1933年(昭8)10月12日、東京都生まれ。湘南1年の49年夏、7番・レフトで甲子園に出場し、監督の父久男氏とともに優勝。慶大では2年秋にレギュラーになり、二塁手で主将も務めた。56年、高橋ユニオンズ入団。高橋解散後は大映、大毎に移籍。新人史上初の全イニング出場を記録した56年に180安打で最多安打、二塁手としてベストナイン。新人王は21勝の稲尾(西鉄)がいたため獲得できなかった。現役4年間の通算成績は466試合、1602打数424安打、13本塁打、101打点、86盗塁、打率2割6分5厘。26歳で引退後は評論家に。76~88年に「プロ野球ニュース」(フジテレビ系)の司会者。98年に日本プロ野球OBクラブ広報委員長。01~09年に再び「プロ野球ニュース」(CS放送)の司会を務めた。プロ現役時代は169センチ、76キロ。右投げ右打ち。