第90回選抜高校野球(甲子園)に出場する36校の主将が一堂に会した「キャプテントーク」が15日、大阪市内で行われた。最大の注目は「最強世代」といわれ、センバツ連覇を目指す大阪桐蔭。各校の主将は早速の質問攻めで、「打倒・大阪桐蔭」の包囲網を張った。今日16日に組み合わせ抽選会が行われ、23日に開幕する。

 「キャプテントーク」のテーマが、「他の出場校に質問」に移った時だった。司会者の「大阪桐蔭にはいっぱい質問をいただいています」の言葉が、今大会の注目度の高さを示した。マイクを握った慶応の下山悠介主将(2年)は「優れたベンチワーク」の理由を聞いた。大阪桐蔭の中川卓也主将(2年)の答えは「常に全力であることと準備の徹底」だった。

 各校への事前アンケートでは36校中16校が大阪桐蔭を優勝候補に挙げた。昨夏のU18日本代表の藤原、二刀流の根尾ら全国トップクラスの選手が集結。それでも、慶応・下山は「最強世代といわれていますが、同じ高校生。勝って注目されたいです」と力を込めた。日大三の日置航主将(2年)も「あれだけ注目されるのはすごいことですが、勝ちたいです」と意気込んだ。

 明秀学園日立・増田陸主将(2年)は、集合時に中川を質問攻めにした。中学時代に大阪福島シニアでチームメートだったが、再会の喜びには浸らず、今年の練習試合の結果などを「僕から一方的に」質問。「大阪桐蔭が強いので、対戦したいとあらためて思った」と闘志を込めた。今日16日の組み合わせ抽選会を前に、大阪桐蔭への包囲網が張られた。【久保賢吾】