優勝からの優勝だ! 第90回記念選抜高校野球大会(甲子園)は、明日23日に開幕。高校通算46発を誇る東海大相模(神奈川)森下翔太外野手(3年)が21日、春3度目の日本一へ向けて気炎を上げた。「優勝するためにチーム全体で意識してやってきた。バッティングも自分のポイントで打てるようになってきた」。春は優勝した11年以来。甲子園自体が全国制覇した15年夏以来の出場となり、“連覇”を目指す。

 大阪・泉南郡の室内練習場で8カ所バッティングを2時間みっちり行った。門馬敬治監督(48)も「雨を感じさせないような練習ができた」とにんまりだ。森下は木製と金属計4本のバットを使い分け、ライナーで広角に打ち分けた。「長いバットは遠心力を生かしてヘッドを利かせる。短いものはコンパクトに打つ。両方でバランスを取ってやっている」と1発を狙う。

 「センバツ優勝。打倒大阪桐蔭」。秋の大会後、日誌に必ず書いてきた。「いつもノートの一番上にこの言葉を書いてきた。(大阪桐蔭の二刀流)根尾を打ちたい」。初戦は27日、開幕試合の勝者と迎える。ライバルを撃破し連覇を阻んでみせる。【和田美保】