5回表に三塁打を放って出塁し、勝ち越しのホームを踏んだ日大山形の高橋殿馬内野手(3年)は「負けたのは悔しいけど、自分的には満足」と納得の表情を見せた。チームは3-5で惜しくも敗れたが、確かな存在感を示した。

 「かちこちだった」。スクイズ失敗では「悔いが募った」。だが「三塁打を打ってからは、いつも通りできました」と振り返った。

 アルプススタンドでは、父薫さんが観戦。息子の名前は人気漫画「ドカベン」のキャラクター殿馬一人から取った。「野球だけじゃなく音楽でも一流の殿馬のように、人一倍元気なプレーを見せてくれた」と目を赤くし、「負けたけど、よくやった」と頑張りをたたえた。