相模原が15安打13得点で、8回コールド勝ちを収めた。1番・及川裕介外野手(3年)と、3番・近藤誠也内野手(3年)の「ツインタワー」が打線をけん引。7人がマルチ安打をマークする展開に導いた。

 1点先制された2回表、まずは身長183センチの及川が勝ち越しの一打を放つ。同点として、なお1死一塁の場面で打席が来た。「とにかく積極的に振っていこう」と迷いなく振り抜いた。中堅の頭上を越える勝ち越しの適時三塁打を放った。4回には右越えの二塁打。2本の長打で打線を活気づけた。

 188センチの近藤は、2安打5打点と勝負強かった。4-1の4回無死一、二塁、前打者がストレートの四球とあって、初球をフルスイング。中越えの2点適時打とした。「チャンスで1本打てればと打席に入りました。思い切り振れたのが良かった」と振り返る。6回は2死満塁から三遊間を破る2点適時打を放った。2回にも内野ゴロの間に打点をマークしており、あわせて5打点だ。

 昨秋は3番及川、4番近藤と主軸を任せられた。及川は「自分たちで引っ張って行こうと、いつも2人で話しています。朝練も練習後の自主練習も、2人で組んでやってきました」とツインタワーの結束に胸を張った。

 次戦はセンバツ出場の慶応が相手。及川は「大会前から3年前の先輩が行った関東大会に行こうと話してました。選抜に出たチームと試合できるのは楽しみ。今日みたいに束になって戦いたい」と言えば、近藤は「僕らはチャレンジャー。失うものはない。伸び伸びやっていきたいです」と、強敵を乗り越えるつもりだ。