ソフトバンク有原航平投手(31)が楽天戦4年ぶりとなる白星でチームの連勝を7に伸ばした。8回100球を投げ、散発4安打の0封。2、4、6回と先頭打者を出したものの、いずれも併殺打に仕留めた。二塁すら踏ませない投球だった。

「変化球をうまく使えたのでゴロを打たせることができた。守備が素晴らしかったんで、僕自身投げていてすごく楽になりました。(ゲッツーは)流れに乗れますし、今日は助かりました」。力ある直球にツーシーム、チェンジアップを巧みに配して楽天打線を牛耳った。

敵地大阪でオリックスとの3・29開幕投手を務めたが、本拠地登板は今季初。「(本拠地は)今年初めてだったので、いい形でチームが勝ててよかった」。楽天戦には昨年2度先発したが0勝1敗。4月最後のマウンドで苦手意識も克服? した。これで3勝2敗。「汗もかいて、今日はちょっと疲れた」と2戦連続の完投は見送り、ゲームセットはベンチで見守った。「2敗してしまいましたけど、4月は最後に勝ったので5月はもっと勝てるように頑張りたいと思います」。クールな笑顔を見せ、背番号「17」がさらなる快投を誓った。【佐竹英治】

○…三森が今季初安打を含む3安打3打点の活躍をみせた。9番二塁で先発出場。2回2死二塁から右前へタイムリーを放つと、4回にも右前打、5回には1死二、三塁から右翼線へ2点適時二塁打だ。「何とか1本を打ちたいと思っていたのでよかった。まわりはすごい人がいるので食らいついて行きたい」。右人さし指骨折で戦列を離れていたが、復帰3戦目でしっかり結果を出した。

▼ソフトバンクは4月を18勝6敗2分けの貯金12で終えた。同じ時期では、南海時代の55年貯金14(19勝5敗)に次ぎ球団2位の快ペースだ。この年の南海が稼いだ99勝は、現在もプロ野球年間最多記録として残る。今季のソフトバンクはどこまで迫るか。

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