横浜商大高が7回コールドで東海大相模に屈した。相手先発の遠藤成投手(2年)に満塁本塁打とソロの2本塁打を浴びるなど、2度のビッグイニングを献上したのが痛かった。

 横浜商大高の八木沢辰巳監督(45)は「日本で1番、2番のチームとやらせてもらえるということで、良いチャンスと思って、この1週間練習してきました。何とか1点ずつ食らい付いていこうと。打つことに関してはヒット数(9安打)も出たので、今後さらにと、目標にしていきたい。やはり投手ですよね。この結果を受け止めて。夏に向かって練習していきたい」と敗戦を受け止めた。

 ただ、2番で背番号24の勝良仁海内野手(2年)と、6番で背番号13の海辺眺外野手(2年)の背番号2ケタコンビの打撃は光った。勝良は三塁打、二塁打、単打を右方向に引っ張った。海辺は二塁打を2本マーク。八木沢監督は、ベンチ外の上級生や同級生が、打撃投手やティー打撃の補助などを手伝ってくれたことで「普段やっていることができた。下級生が普段通りできているのも、今、試合後のベンチ裏を掃除してくれている彼らが、練習終わってからも、彼らのために打撃投手をやってくれたり、そういうことがあったからかな」と、チーム全体で東海大相模に立ち向かうことができたと話した。

 勝良は敗戦を悔しがって言った。「3本打ったんですが、チームの勝利に結び付いていないので。次はチームの勝利につながるヒットを1本でいいので打ちたいです。上級生や同級生も練習を手伝ってくれたので勝って恩返ししたかった」。