プロ注目の星槎国際湘南(神奈川)松下壮悟内野手(3年)が、記念の日に2試合連発の特大弾を放った。

 グラウンドのなかった野球部にとって、初の専用球場となる「宮沢スタジアム」がこの日、本格始動。オープニングセレモニーが行われた後の1試合目は、2回無死走者なしで左中間へ運び特大の先制ソロを放った。2試合目は、土壇場の9回表に逆転3ランと4番の仕事を果たした。松下主将は「専用球場は本当にうれしいです。地域の方や、いろいろな方々が関わってくださった。感謝の気持ちを込めてプレーしたい」と話した。

 厚木市内に作られた宮沢スタジアムは総工費約3億円。両翼97メートル、中堅120メートルで、周囲を木々に囲まれ、球場の外には時折サルも出現するのどかな場所にある。始球式を行った星槎グループの宮沢保夫会長は「生徒たちには『この球場は今できる、僕からの最大のプレゼント』と言いました。全国に散らばっている(星槎国際高校の)生徒たちの星になってもらいたい。ここで歴史の1ページを作って、ぜひ甲子園へ旅立ってほしいですね」とエールを送った。試合は、星槎国際湘南が連勝した。