王者大阪桐蔭がセンバツ後初めて敗戦を喫した。10日、愛知県内での招待試合の2日目に臨み、第1試合は中京大中京に4-12、第2試合は愛知産大三河に5-6と連敗。史上3校目の春連覇を果たしたセンバツから前日9日まで練習試合も含めて負けなしだった。

 中京大中京戦では先発の横川凱投手(3年)から3投手で17安打12失点と打ち込まれた。愛知産大三河には2-1の7回に5点を奪われ、反撃も及ばず。西谷浩一監督(48)は「後半粘り切れない。たくさん課題が出た、いい試合だったと思います。精神力を含めたスタミナが課題です」と話した。第1試合後には「こんなんじゃ、大阪大会もこんな感じで負けるんじゃないか」とあえて危機感を植えつけた。

 1日目は東邦に12-5、桜丘に4-2と連勝し、2日間で計4戦の強行日程。今秋ドラフト1位候補の根尾昂内野手(3年)は、4試合にフル出場し「体力不足が課題。ダブルヘッダーを2日やっても、ずっとぴんぴんしてるようになっていかないと」と夏の大会へ向け気を引き締めた。16、17日の香川での招待試合も2日間で4試合の予定。“強化ロード”が続く。【磯綾乃】