青森山田の2年生右腕、堀田賢慎(けんしん)が八戸学院野辺地西を5安打無四球7奪三振で完封した。公式戦で9回完投も初めてで、「序盤は球が高めに浮いたが、後半は低めに集めることができた。3年生と一緒に甲子園に行きたい。1つ1つ勝っていきたい」と汗をぬぐった。

 184センチの長身から投げ下ろすストレートと変化球で打たせて取り、要所では力を入れて三振を奪った。6月末に左足首を捻挫も大会に間に合った。打線は7安打で3点止まりでも、背番号10の好投は好材料だ。兜森崇朗監督(38)は「今日は100点のピッチング。四球がなく、守りもリズムに乗れた」とたたえた。守備も2試合連続で無失策。春は県大会の準々決勝で八戸学院光星に敗れ、5季連続県Vはならなかったが、昨夏王者がしっかり浮上してきた。【北村宏平】