「昌平版」フライボール革命だ。昌平(北埼玉)が本庄東に3発8ランを見舞い、5回コールド勝ちした。1回裏1死二、三塁、1年で4番の渡辺翔大内野手が右越え3ラン、さらに1死三塁から塚田勇気内野手(3年)が左越えソロ。真打ちは2回2死満塁、3番の佐々木涼太外野手(3年)だ。左翼へグランドスラムをたたき込んだ。

 昨秋、新チーム発足にあたり選手だけのミーティングを実施。「打ち勝つチームを目指そう!」とウエートトレーニング、食育での体重増に加え、打撃練習に重きを置いた。50球を10セットの「連続ティー」など1日800~1000スイングに取り組んできた。通算2本目の満弾を放った佐々木は「腰の回転でうまく打てた」、渡辺も「スイングスピードが上がった」と成果を強調。体重を昨夏の59・8キロから67キロにアップさせた塚田は「飛距離は伸びたけど、意識はつなぐ打撃です」と頼もしい。強打を武器に頂点を狙う。【玉置肇】