藤代が伝説の逆転勝ちを収めた。

 1-2の8回表無死満塁から登板した中山航投手(2年)が2回無失点の好救援。ケガから復帰したエース稲荷田朝陽投手(3年)が、3連続四球で作った8回のピンチを二ゴロ、三振、三振と危なげなく抑えた。躍動感のある上手投げ右腕の直球は、自己最速を3キロ更新する140キロを計測した。打っても同点に追いついた直後の8回裏2死三塁で、勝ち越しの中前適時打を放った。

 菊池一郎監督(48)は「負けを覚悟した。1000点満点でしょう。もう点数をつけられない。伝説の投球」と公式戦初登板の中山を褒めちぎった。