中央学院が春夏連続の甲子園出場を決めた。「4番右翼」で出場した大谷拓海(3年)が攻守に活躍した。

 大谷は1回、先制の適時打を放つと1-1同点の4回には右翼ポール際に飛び込む勝ち越しソロ本塁打。7回には右中間を抜けるかという飛球を好捕した。

 ケガの影響で、6月には「再起不能」とまでささやかれた。5月27日の練習試合で右側頭部に打球を受けた。ケガの診断は「脳挫傷」「頭蓋骨骨折」軽度の「外傷性くも膜下出血」。

 手術はせずに1週間の入院を経て6月は安静。練習からも離脱した。6月26日から練習を再開すると順調に回復し18日には正式に病院から出場の許可も下りた。この日は登板しなかったが、今大会ではマウンドにも上がり、本来の二刀流を復活させた。

 春のセンバツは初戦敗退。再び戻る聖地で大谷が甲子園初勝利をつかみ取る。

 ◆大谷拓海(おおたに・たくみ)2000年(平12)7月13日、千葉県生まれ。小2から野球を始め、滝野中では船橋シニアに所属。中央学院では1年春から外野手で出場し、秋からエース。178センチ、78キロ。右投げ左打ち。