始球式を行った松井秀喜氏(44)の母校、星稜(石川)が開幕ゲームを制し4年ぶりの夏白星を挙げた。

 先発でプロ注目の奥川恭伸投手(2年)が最速を3キロ更新する150キロを記録し、8回4失点で試合を作った。奥川は始球式を行った松井氏から「頑張って」と声をかけられた。「意識しないようにしましたが、勝たないといけないという責任を感じた。初戦を勝ててすごくうれしい」と偉大な先輩の言葉を力に変えた。

 8回、3番打者の初球で150キロを計測した。「この回で最後と聞いていたので、もう1度立ち上がりの気持ちでいこうと思った。今日は球速は出ましたが指の掛かりがいまひとつ。スライダーも良くなかった。修正してベスト8以上を目指して頑張ります」と汗をぬぐった。