野球部創部100周年の鹿児島実が、大会注目右腕の前に初戦敗退を喫した。

 最速150キロ右腕の金足農(秋田)吉田輝星投手(3年)相手に9安打を放ったが、14三振を喫するなどチャンスで1本が出ず1得点に終わった。宮下正一監督(45)は「高めの球に手が出てしまった。思ったより伸びがあった。完全に力不足です。もっとレベルアップしないと」と唇をかみしめた。

 先発の吉村陸矩(りく)投手(3年)は、この日誕生日だった母真沙美さんのために勝利を誓ったマウンドだったが「悔しいです。本当は母に勝利をプレゼントしたかったんですが…」と涙を流していた。